季節の変わり目の頭痛

うだるような暑さがひと段落し、寒さすら感じる気温の日が出てきたと思ったら先日の暑さ…。
この気温のアップダウンにやられる季節の変わり目に、頭痛が起きる方も多いのではないでしょうか。

季節の変わり目の頭痛について

季節の変わり目に起こる頭痛は、気圧の変化による自律神経の乱れの問題と考えられています。
自律神経は、呼吸・血流・血圧・体温・消化など、体が自動的に行うあらゆる働きを調整している神経です。
体を興奮させたり緊張させるアクティブな交感神経と、落ち着かせたり緩めるリラックスな副交感神経とに分かれ、お互いがバランスをとりながら全体を調節しています。

自律神経はストレスの影響を受けやすく、さまざまなストレスによってバランスを崩してしまいがちです。
気圧の変化も、脳がストレスとして処理するため、自律神経のバランスが崩れて交感神経を刺激した結果、頭痛として体に現れてしまいます。

東洋医学でみる頭痛

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 ①外からの悪いもの(外邪)に侵入されておこる頭痛(外感病の頭痛)
 ②メンタルや食事、疲労、ケガなどによって体の内側の不具合から起こる頭痛(内 頭痛)
季節の変わり目に起こる頭痛は、①の外感病の頭痛と考えられており、特に夏〜秋にかけてや秋から冬にかけては、寒邪(かんじゃ/いわゆる寒さ)や湿邪(しつじゃ/いわゆる湿気)が原因で体に不調をきたしていると考えます。
首元を冷やしたり、長いこと風に当たったりしまうと、寒邪や湿邪が体に侵入しやすくなってしまうので注意してくださいね。

頭痛にはりきゅうって効くの?

自律神経に対してのアプローチや、東洋医学的な視点での外邪に対するアプローチははりきゅうの得意とするところです。
(頭痛においては、カウンセリングの結果、医療機関を受診していただいたほうが良いものもあります。当院では問診をしっかり行います)

はりきゅうをすると、体に信号がはいります。その信号を受け取った脳の反射で、交感神経や副交感神経が活性化し、自律神経調整作用をもたらします。さらに、反射を起こす脳の部分によって、鎮痛作用や抗ストレス作用もあることがわかっています。
また、寒邪や湿邪に対しては、おきゅうをしたり、鍼でツボ(経穴)に刺激を入れることで体の血や気のめぐりをよくし、体が正常に戻るように働きかけることができます。
それらの結果、頭痛の症状がやわらぐことがあります。

頭痛薬で対処することも時として必要ですが、はりきゅうでお体の調子をベースから整えて、頭痛対策してみることも一度試してみてはいかがでしょうか^^