思春期の鍼灸施術

OD(起立性調節障害)、原因不明でとりあえず自律神経の問題と言われた頭痛、学校に行けなくなってしまった子、肩こり、腰痛、不眠…等など。
元気に楽しく過ごして欲しい10代の、なんと悩みの多いことか…。

 保護者の方に、鍼灸で治りますか?とよくきかれます。
残念ながら鍼灸のみではよくならないと考えております。
特に思春期の頃の問題は、ご家族のご理解、学校のご理解、病院等の医療機関のフォローが必要になります。
そのチームの中の1つとして鍼灸を選んでいただくと回復に向かうお子様が多いです。
 ネットでお子様自身が調べて、お子様から鍼灸を受けてみたいと言ったので来ましたという方が多くいらっしゃいます。高校生の方は自身で電話予約をしてくださることもあります。

 10代以下の身体は反応が良い為、最初の施術は信頼関係を築くこと、鍼は怖くない、お灸は熱いだけじゃないということを理解してもらう事に集中します。身体を触られるのに慣れてない、怖さがあるお子様も多いのでとても慎重に行います。
 中学生以上は、鍼灸が平気な子が8割です。
 今まで動いていなかった身体の中の淀んだ物質がすごい勢いで巡るため、鍼が効きすぎてしまうお子様、お灸をすると倦怠感がひどくなるお子様がいらっしゃいます。施術後数時間寝ていただく、夜寝たら次の日は大丈夫というお子様がほとんどです。
 症状を改善するには、お食事やお飲み物の内容を変えるのは必須なのですが、お子様にこれは良くない!と言ってもなかなかうまくはいきません。ただ、施術を行っていく中で、自身の変化を感じるのか、変えてみようと自身で思うようです。

 3回位の治療でよくなります!といいたい所なのですが、症状によっては週1回の施術で、半年から1年以上回復にかかる方がいらっしゃいます。鍼灸だけの問題ではないからです。 ただ、根気よく通って下さった方は、回復に向かおうとする意思、身体の変化は確実に現れます。

 お近くの鍼灸院で、小児はりや学生さんの鍼をしている鍼灸治療院にご相談してみて下さいね。

 当院では、保護者の方が公式LINEにご登録していただけると、お子様の施術の内容を施術後ご報告いたします。小学校高学年以上のお子様は、初回は保護者の方と、2回目以降は1人で来院される方がほとんどです。高校生以上の方は、保護者の方から来院のご理解を得られてる際は、同伴の必要はございません。